2021年2月仙台宮城クラスター分析 クラスター激減で気仙沼向洋高校の1件のみ 時短要請の効果残存と11都府県の緊急事態宣言影響か
2021年2月、仙台宮城でのクラスター発生は1件（66例目：気仙沼向洋高校）だった。発生件数は14件発生した前月（2021年1月）より約93％の激減となった。
クラスターの発生が抑制されたのは、2月7日まで仙台市全域の接待を伴う飲食店等に午後10時までの時間短縮営業の要請が出された効果が残っていたこと、11都府県に出されていた新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されていたこと（11都府県のうち、2月8日に栃木県で解除、2月28日で首都圏以外の6府県（愛知県、岐阜県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県）で解除、首都圏（東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県）は継続中）の影響があると考えられる。
2021年2月クラスター一覧（1件）
（参考）2021年1月クラスター一覧（14件）
仙台市内での発生なし（市町村別分析）
市町村別では、1件は気仙沼市で発生した。これまで最も発生が多かった仙台市での発生はゼロだった。
高等学校での発生 トレーニング施設内で感染 1月の高校での発生に比べると小規模（場所種類別分析）
場所種類別では、教育機関1件のみの発生だった。飲食店や高齢者施設での発生はなかった。気仙沼向洋高校では、トレーニング施設内で換気が不十分な中でマスクなしで活動し、運動器具の消毒も不十分だったため感染が広がった。2021年1月に3件発生した高等学校のうち、石巻高校（感染累計26人）や利府高校（同50人）と比べると人数は小規模だった。
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