2021年1月仙台宮城クラスター分析 飲食店で大幅減 時短要請の効果か
2021年1月、仙台宮城では14件(52〜65例目)のクラスター(感染者集団)が発生した。発生件数は19件発生した前月(2020年12月)より約26%減少した。
仙台市内での発生が減少 気仙沼市など4自治体で初の発生(市町村別分析)
市町村別では、19件のうち5件(約35%)が仙台市で発生した。仙台市での発生が最も多いものの、前月2020年12月は、19件中12件(約63%)が仙台市内での発生であり、仙台市での発生割合は大きく減少した。他方、仙台市以外での発生割合が増加した(9件)。東松島市、気仙沼市、松島町、大河原町では初のクラスター発生となり、クラスターの発生範囲が広がった。1月は石巻市と気仙沼市の沿岸部で2件ずつ発生した。
飲食店での発生が大きく減少 時短要請の効果か 高齢者施設と高校で複数発生 利府高校は50人規模(場所種類別分析)
場所種類別では、14件中5件(約35%)を高齢者施設が占め、最も大きな割合となった。仙台市の高齢者施設で2件、気仙沼、松島町、登米市でそれぞれ1件ずつ発生した。
次いで多いのが教育機関。3件全てが高等学校で、石巻高校、利府高校、東松島市の高校で発生した。特に利府高校では、感染者が50人に上る大きなクラスターが発生した。
一方、飲食店でのクラスターは1件に止まった。2020年12月は19件中13件(約68%)が飲食店だったのと比較すると、大きく減少している。12月が忘年会の時期だったことや、12月28日から仙台市国分町地区の接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店に対して、営業時間短縮要請が出ている効果が現れたものと考えられる。
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