仙台宮城クラスターはどこで発生!? クラスター発生状況 新型コロナ無料検査の情報も

2021年4月仙台宮城クラスター分析 26件のうち高齢者施設で10件 大規模クラスターも 変異株の影響か

 
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2021年4月の仙台宮城のクラスターは26件だった(93号〜118号)。前月の発生件数(26件)と同じとなった。飲食店でのクラスター発生3件で、前月の6件から半減した。3月18日から実施されているまん延防止等重点措置で仙台市と県内の飲食店に要請されている営業時間短縮の効果が出ているものとみられる。他方、高齢者施設での発生は10件となり、前月の3件の3倍以上となった。

2021年4月クラスター一覧(26件)

仙台宮城新型コロナウイルスクラスター一覧

(参考)2021年3月クラスター一覧(26件)

(市町村別)6割以上が仙台市内で発生 丸森町や美里町で初の発生

市町村別では、26件のうち6割を超える16件が仙台市で発生した。前月は仙台市での発生は7割以上だった。仙台市での発生が減少し、仙台市外に拡散したと考えることができる。これまでクラスターが発生したことがない県内の丸森町や県北の美里町でクラスターが発生した。

 

(施設別)高齢者施設での発生が増加 40人以上の大規模クラスターが2件 飲食店での発生は減少

施設別では、高齢者施設での発生が10件(全体の38%)と最多だった。前月の3件から3倍以上となった。事業所での発生も7件(全体の約27%)と前月より2件増加した。事業所での発生は全て仙台市だった。

一方、飲食店での発生は3件(全体の13%)で、前月の6件から半減した。仙台市での飲食店クラスターは3件中1件だった(前月は6件中5件)。

前月の仙台市での感染拡大が、先月から今月にかけて仙台市内の事業所や、仙台市及び近隣の市町の高齢者施設に波及し、4月にクラスターとして表面化したものと考えることができる。

  

高齢者施設クラスター内訳(2021年4月)

事業所クラスター内訳(2021年4月)

飲食店クラスター内訳(2021年4月)

(感染累計人数)

高齢者施設では、感染者数が10人を超えるクラスターが6件発生した。そのうち、感染者数が40人を超える大きなクラスターは2件だった(4/9の仙台市の高齢者施設と4/22の美里町の高齢者施設)。

3月は高齢者施設で3件のクラスターが発生したが、30人規模の発生が1件で、その他は10人規模にとどまった。

4月の高齢者施設でのクラスターは、感染者数の増え方がこれまでとは異なる傾向があるのではないか。これまでの高齢者施設での最多の感染は21年10月の仙台市の高齢者施設44人だが、4月は44人を超えていないものの、それに匹敵する規模のクラスターが2件発生している。感染の大きさは県内でも広がりつつある変異株の影響があるのかもしれない。

宮城県と仙台市は変異株の情報を公表しているが、どのクラスターで変異株が発生したのかは明らかにしていない。

その他の大きなクラスターは、感染者数27人となった仙台市内の専門学校で発生した。

(感染者数の多い高齢者施設クラスター)

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